福原充則 作『あたらしいエクスプロージョン』第62回岸田國士戯曲賞受賞コメント





 素敵な賞を頂きました。

 このホンは、

 あたらしい劇場のこけら落としとして、なにが出来るか、なにをはじめてどう続けて残していくかを考えて書いたホンです。「壊してもいいならこけら落としやります」とふっかけたら、「えぇ、どうぞ」と返してきた浅草九劇さんに感謝です。

 また、稽古をしながら書いたホンなので、稽古場での役者さんの演技に書かせもらった台詞が沢山あります。感謝です。

 仕掛けありきのシーンをはじめ、スタッフさん達が「こうすれば出来ます」と言ってくれたことを軸にして書いた台詞も沢山あります。感謝です。

 そもそも、数年前、劇団として前に進むのが困難になった際に、クラウドファンディングで助けて頂いたお客さんの力があってこそ、存続した劇団であります。感謝感謝です。そのおかげで、あたらしい劇場のこけら落としに呼ばれ、なにが出来るか、なにをはじめてどう続けて残していくかを考えて…(以下、ループで感謝)。

 次は来年、春です。劇場でお待ちしています。

福原充則